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たくさんの笑顔を生みだす訪問美容会社「un.」若き経営者が高齢社会におこすイノベーション

湯浅 一也

株式会社 un. 代表取締役 / CEO 

Homepage http://c-b-un.com/
Facebook https://www.facebook.com/CallBeautyUn/?


訪問美容サービス領域にイノベーションをおこしている[株式会社 un.]その若き経営者がおこなうビジネスは、超高齢化社会に必要不可欠なものになると推察する。
 

■訪問美容サービスとは?
訪問美容サービスとは、病院や介護施設、外出が困難な高齢者の自宅等に文字通り訪問して美容サービスを提供する仕事のことであるが、株式会社 un.がおこなうサービスをその言葉で括ってしまうのは少々もったいなく思えてならない。

一般的な、訪問美容サービスは、サービス会社や団体に登録している美容師が必要器具を鞄一つにまとめて訪問し、部屋の一画、風呂場、ベランダ、洗面所、時には台所等で美容行為をおこなうシステマチックなものであり、登録している美容師も収入補てんの為、技術研鑽を目的とするなど副業的なものや慈善活動・ボランティアといったものである。

訪問美容の全てがこれにあてはまるとも考えてはいない。そもそもこれを否定するつもりは一切ないが、この認識で株式会社 un.がおこなうサービスをとらえてしまうには、あまりにもかけ離れたものであり、異次元のものであるといっても過言ではない。私が見たそれは“行為”ではなく“最高のサービス”であったからだ。


▼サービス需要

訪問美容サービス対象者(=顧客)は、様々な身体的要因や距離・時間等の物理的理由などで美容院に赴く事ができない人達が主であり高齢者が顧客の大半を占めている。超高齢社会となっている日本において、このサービス需要は益々高くなってくると想定される。


▼組織で展開する“ビジネス”

この需要に対して、若き美容師“湯浅”は想いを同じくする仲間と共に起業し、組織の事業として訪問美容サービスを展開している。組織事業としておこなう理由は様々なものがあるとは思うが、そのうちの一つを紹介すると、湯浅が提供したい訪問美容サービスは、副業やボランティアでなく、プロフェッショナルとしての最高のサービスであり、そしてこれを拡大し業界水準としていく為にも、組織として取りくむことが適しているからということである。

 


▼株式会社 un.湯浅が考える訪問美容サービスとは
湯浅が赴く際に持参するものはハサミ等の必要器具をまとめた鞄一つだけではない。機械式ポンプの備わったシャンプー台や地肌にやさしいシャンプーやリンス、パーマ・ヘアカラー等をおこなう為の必要キット一式、ロゴマークの入ったオシャレなカット・シャンプークロス、そして季節を彩る様々な小物から、BGM、アロマキットなどかなり大掛かりな資材一式(私も持ってみたがとても重い)を持ち込む。

湯浅が提供している“サービス”は、プロとしての“美容行為”だけではなく、美容室と同等、いや対象者のことを考慮している分、それ以上のラグジュアリーな空間演出がそのサービスの中には含まれている。

「訪問しておこなうのではなく、そこに馴染みの美容院をつくりあげ、美容院と同じようなサービスを提供したい」のだと湯浅は語る。

そしてラグジュアリーな空間を形成しているのは、見た目の演出だけではない、それにも勝るのが“接客サービス”である。湯浅の接客は、実に細部まで行き届いたものである、出迎えることから始まり、カウンセリング、施術中の対話、見送るまで一切の妥協はない。顧客本人だけではなく、施設スタッフや同伴家族に対しても同様だ。

そして湯浅の仕事は、初めから終わりまで、常に笑顔で包まれている。見ているこちらとしてもこの上なく気持ちが良い。話を聞くと、指名をうける顧客の中には、美容という面だけではなく湯浅との対話を愉しむための依頼も多いと思われる。

「美容師という仕事はしゃべりながらおこなえる仕事であり、そしておじいちゃん、おばあちゃんからは、自分が知らない昔の事など色々な話を聞けて本当に楽しい」との事だ。

綺麗になった後のおじいちゃん、おばあちゃん達の“笑顔”は本当に最高だ。ちょっと照れて恥ずかしそう笑う方、声のトーンが一段上がり話が一層弾む方、鏡を幾度も覗き込む方等など、そしてそれは本人だけでなく家族や施設スタッフ皆も同じ笑顔である。

綺麗になると笑顔になる、笑顔になると元気になる、元気になると生活意欲が高まる、高齢社会において“美容”はとても重要なことであると認識した。

「最近のお年寄りは美へのこだわりもすごく高いと思います、それが元気につながるのであれば、どんどんこだわっていただきたい。」と湯浅は語る。

「まったく外出をしなかったおばあちゃんが、元気に外出するようになったなんて話をいただいたこともあり、そういった事がすごく嬉しいですし、この仕事への想いを強くすることにもなっています」どうやら湯浅も元気をもらっているようだ。

提供するサービスには当然対価が発生する。単純に業界のサービス料金と比較すると株式会社 un.のサービス料金は決して安くはない。ただこれを決めるのは外部の人間ではなく、顧客本人(場合によっては家族)なのである。

起業当初は、顧客対象上、仲介を通してのサービス提案が多く大変苦労したとのことであるが、現在は、彼らが提供する“最高のサービス”へのこだわりが浸透し始めてきており、顧客から顧客の紹介等も多くなってきているとの事で、結果、個人・法人問わず、リピーター・指名客も、順調に増えていっているとの事だ。


 

▼今後のビジョン
豊かな生活を送るということは、決められた生活をおこなうことではなく、個人それぞれが趣味嗜好にあわせた生活設計をすることで実現する。その中には当然“美容”も含まれてくるし、男女年齢等は全く関係のない事だ。“高齢者だから”“体が不自由であるから”お洒落は望まないだろうという概念は存在しない。

「これからの時代は、誰かが押しつけて決めさせるのではなく、色々なことを自分で選択していくことが当たり前になっていく。自分たちのサービスがその選択肢の一つになるようにサービスを拡げていきたいし、一人でも多くのお洒落を愉しむお客様を増やしていきたい、高齢者用のシャンプー開発、美容カタログ等も手掛けていきたい」と湯浅は語る。

―湯浅は、株式会社 un.は、訪問美容サービスを変革するイノベータ―だ。