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アクティビティ・レクリエーションで笑顔の創造をお手伝い!

川崎 陽一?
株式会社プレイケア 代表取締役社長


プレイケアではどのような事をしているのか教えて下さい。
「笑顔の創造、お手伝いします」を理念に大きく3つの事業を展開しています。
1つ目は人材育成。高齢者施設で働く職員向けにアクティビティ・レクリエーションの行い方を研修しています。


2つ目は空間運営。施設の一角をプレイケアセンターとして受託運営し、各種プログラムの提供を行います。

3つ目はコンサルティング。高齢者向けサービス・商品を考えている企業へのコンサルティングを行っています。

 

この事業を始めた背景を教えて下さい。
私達は元々バンダイで子供向け玩具のマーケティング業務を担当していました。介護保険が始まる数年前から高齢者施設でボランティア活動をしていました。そこでは職員の方々が、日々のアクティビティ・レクリエーションのネタがマンネリ化し、困っている光景に気がつきました。バンダイや玩具業界には遊びが溢れていて、そのノウハウを高齢者施設にも転用できるのではないかと考えたのがきっかけです。その後、ボランティア活動の規模を徐々に大きくし、玩具業界200社と協力しながら全国の介護施設で活動をするようになり、これを本業にする事を決意しました。2003年のバンダイの社内ベンチャー大会で入賞し起業、現在13年目を迎えます。


今に至るまでに大変だった事はありますか?

大変だと思った事はありませんね。高齢化問題がここまで進んでいる日本で、世界中がまだ経験のしたことのない様々な事を、試しながらやれるフィールドをとても楽しんでいます。
国家主導マーケットなので国の流れに注意しつつ、一番正しいのは現場の声なので、現場の声を大切にして色々な事に挑戦しています。そして、世界中に日本での成功モデルを広げて行きたいと考えております。

 

それぞれの事業をもう少し詳しく教えて下さい。
<人材育成>
アクティビティ・レクリエーションの分野は専門教育の欠如、情報共有不足、予算や人材不足等の理由により、外部評価や法的点数制度が機能していません。しかし、高齢者の方にとっては大きな意義のある自己実現活動です。
プレイケアでは複数の企業にスポンサーについて頂いているおかげで、全国20会場にて無料で施設職員が参加できる講習を行っております。年間約2,000施設を誘致し、これまで12,000以上の施設にご参加いただきました。講習では、コミュニケーション実演、アクティビティ・レクリエーション実践、ロジックの学習等を行い、アクティビティ・レクリエーションの運営ができるプレイケアリーダーを養成しています。
 
<空間運営>
地域の遊休空間の遊休時間を活用し、地域高齢者の「健康」と「交流」を目的に、プレイケアセンターとして運営しております。現在は1都3県を中心に35ヶ所あり、今期より地方展開をスタートしました。プレイケアセンターでは、地域の講師(担い手)と参加者をマッチングしていきます。施設利用者への講座の他、地域の介護予防層への講座、地域のシニア向けの講座、地域の方への部屋の貸し出し、プレイケアスタッフの養成など様々な事を行い、大半の講座を無料で参加できるようにし、誰もが気軽に通えるようにし、健康寿命の延伸をお手伝いしております。
 
<コンサルティング>
高齢者向けに講座を行ってきたノウハウを活かし、高齢者向けサービスや商品開発のお手伝いをしています。メーカーは現場の情報が足りず、本格的な商品開発が出来ていない現状があります。そこで市場情報提供やPR、商品開発のお手伝いをしています。その他に海外展開をするお手伝いや現地法人へのお手伝い等もしています。

今後の展望を教えて下さい。
日本は人口分布的に今後10年で大きな変化が起きます。その10年をどう演出するかがこの国のテーマになってきます。そんな中で、高齢者が健康になる為に身近に通える場所、情報や人との出会いを作る事を突き詰めたいと考えています。その為に現在の3つの事業を発展させていきたいです。


最後にこの記事を見ている学生に一言お願いします。
是非一度、高齢者施設に行ってみて欲しいです。お声かけ頂ければ場所はいくらでもご用意致します。最近は、音大や芸大や体育大学等を卒業された方々が、自分の学んできたことを生かして、高齢者の健康増進に貢献したい、という思いで弊社にいらっしゃる方も増えてきました。また、一般の大学の方も、シニア・高齢者を意識した就職活動をしている方もいらっしゃいますね。世界に類をみない超高齢先進国の日本で、様々なキャリアを積んで、世界の高齢化を意識をしたお仕事に就いてみては如何でしょうか?
是非、施設に遊びにいらして下さい。

 
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