Social Good Project

福祉で、キャリアの可能性は無限大!
キャリタス福祉は、福祉領域に眼を向ける就活生・就活準備生の各種活動を、様々なカタチでサポートしているメディアです

Search

様々な産業・組織・個人がつながりあうことで、あらたなソーシャルサービスが日々誕生しています!本企画「グッド・コラボレーション」では、そのような事例を簡単に紹介していきます。

福祉先進国の住思想によるサ高住。プラス「自然美×芸術×見守り」が快適な暮らしを実現。


■福祉先進国の住思想に基づく“大多喜ガーデンハウス”

大多喜ガーデンハウスは福祉先進国の住思想を受け継ぐスウェーデンハウス株式会社が初めて手掛けたサービス付高齢者向け住宅(以後、サ高住)である。今回は現地に伺いプロジェクト責任者の特建グループ 岩下部長にお話を伺い建物をご案内頂いた。サ高住の建築が初めてと聞いて少々驚きもしたが、お話を伺うとそれは驚きでもなく、そして想像以上の快適な“生活環境”がそこにはあった。

 

スウェーデンハウス株式会社 特建グループ 岩下部長

■オーナーの想いをカタチに。はじめて手掛けたサ高住。

「我々の仕事は、オーナーの想いを最高のカタチして提供することですが、たまたまこれまではサ高住の依頼がなかっただけです(笑)。」

と岩下部長は語る。福祉先進国“スウェーデン”の国名がつくこともあって沢山の建築事例があると勝手にイメージしていたがこれが第一弾とのことが驚きであった。

「サ高住の建築が初めてであって、我々が手掛けるすべての事例は福祉先進国の住思想にもとづいた住まいづくりであり、サ高住にだけ限ったことではないのです。」

スウェーデンハウスは、個性の変化を柔軟に受け止める住まいづくりを目指しているとの事。具体的には性別や年代、体調を問わず多くの人(=個性)が使いやすい広さや寸法、健康的で快適な温熱環境、長く維持するための耐久性や省エネ性、メンテナンスのし易さ、長く愛せる美しさ、環境への配慮であり、赤ちゃんから高齢者まで、車椅子が必要になった時でも安心で健康的に過ごすことができる住まいづくりをおこなっている。

手掛けるすべての事例に“福祉先進国の住思想”が活かされているのだ。サ高住の建築がこれまでなかったのは“たまたま”であり驚くことでもない。今後はこの大多喜ガーデンハウスを事例に益々増えていくのではないだろうか。

 

■特別なものではなく、あたり前の生活環境をつくる。

「実際に当社が手掛けた北海道の事例で、北欧のような美しい街並みを実現した“スウェーデンヒルズ“がございますが、そちらで生活する方々の高齢化も進んでいます。今後は社会的に高齢者の比率も高まっていくのでこれまで以上にその対応策は必要になると思われます。」

岩下部長は、今回のサ高住案件に携わる以前から北欧の高齢者施設・住宅の視察をされていたとの事である。

「私が見学した高齢者施設や住宅はどこも自然に暮らせる生活環境が備わっていました。それは決して隔離された建物ではなく、誰もが行き来できるごくあたり前の住まいであり、皆で楽しく暮らす生活環境がそこにはありました。」

今回お邪魔した大多喜ガーデンハウスも高台ではあるものの一戸建てが立ち並ぶエリアの一画で、目の前には緑豊かな公園もある。取材当日も子供たちが建物前まで遊びに来ていたくらい特別な隔たりも感じられない。広めのウッドデッキテラスや屋外スペースも様々な用途で利用できるだろう。

「ご入居者だけではなく、地域の様々な年代の方々も参加いただける交流の場になっていくと良いですよね。色々な使い方ができるスペースを建物内外には確保しておりますので。」

 

■建物へのこだわり。プラス“自然美×芸術×見守り”が快適なくらしを実現。

北欧をイメージさせる外観、木工職人が手掛け年月を経ることで美しさをます無垢の木製パネル、明るく広いテラスデッキ、換気・断熱・遮音に優れた3重窓、広々としたリビングや廊下、壁・床材などすべてに上質なこだわりを感じるスウェーデンハウスの“住まい”である。

「年月を経ることで外観は自然と調和のとれた美しさとなります。屋内に関しても使いやすさは勿論の事、素材や色合いに関してもこだわったものになっています。サ高住で3重窓は初めてのことなのではないでしょうか。」

そして驚きなのは、建物内にはとてもたくさんの絵画・写真が飾られている。

「オーナーが海外で購入してきた様々な絵画や、自らが撮られた欧州の街並み、地域周辺の自然美や鉄道ファンにはたまらない人気のローカル線の写真等がこの住宅の華やかさを一層際立たせています。」

建物内を見学している際に絵画や写真のご紹介もうけたが、素人目でもどれも素晴らしく見てまわっているだけでも楽しい。ローカル線や地域周辺自然美の写真等を見ると、実物が見てみたくなり、ご入居者の外出意欲にもつながるのではないだろうか。


「ご高齢者が安心に暮らしていく為には欠かすことのできない大事なことが医療サポートであり、その点においても大多喜ガーデンハウスは万全です。」

安心・安全に暮らすことのできる生活環境の極めつけは24時間体制の万全な介護・医療体制が備わっている点だ。それもそのはず大多喜ガーデンテラスのオーナーは著名な医師であり、運営は近隣病院がおこなっているのである。

なるほど“自然美×芸術×見守り”が快適な生活環境を実現している。


テラスからは大多喜城が望め、近くには観光地としても有名な養老渓谷、そして房総の小江戸と呼ばれ歴史を感じる町並みや四季折々に楽しめるいすみ鉄道、岩下部長も来るたびに立ち寄る採れたて野菜や勝浦漁港直送の品々を取り扱うショッピングセンター等など、快適に暮らすにはこの上ない環境である。

「オーナーの想いを我々が住思想に基づきカタチにしました。今後はご入居者や働くスタッフ、近隣の方々もふくめて、皆で豊かな住まいに創り上げていただけると幸いです。」

オーナーの想いを住まいとして実現したスウェーデンハウス、自然美あふれる立地環境や介護・医療サービス等などまさにグッド・コラボレーションが実現したソーシャルサービスである。

 

 

■若者へのメッセージ
「これからは“働くこと”と“生活すること”のどちらか一方の充実を追い求めるのではなく、“如何にして楽しく働き、豊かな生活をおくるか”を考えていただきたい。そしてそれは自分の為だけではなく、誰もがそのように暮らすことのできる社会を、皆で創り上げていきましょう。」