Social Good Project

日本の福祉事業は、世界に誇れる“ソーシャルサービス”産業へ。
キャリタス福祉では、ソーシャルサービス領域で「働く」ことを志向する若者へ、その魅力を多角的・多面的にお届けします!

Search pager_next.gif LEADERS VOICE

『LEADERS VOICE』 経営者が語る事業への想い、今そして未来
『若きイノベータ―の挑戦』 変革をもたらす次世代リーダーを紹介

「保育士=保育園勤務」だけじゃない!保育士起業家として、保育士の活躍の場を広げる2人の革新者。

110_ext_11_0.jpeg

小笠原舞(左) 小竹めぐみ(右)

小笠原舞 小竹めぐみ
合同会社こどもみらい探求社 共同代表社員

こどもみらい探求社は「こどもにとっていい」モノ、コト、ヒトをベースに、商品開発、人材育成、空間デザイン、マーケティングなどを行う。フリーランス保育士の小竹めぐみ、こどもみらいプロデューサーの小笠原舞が共同代表で2013年に設立。 
 

小笠原舞
こどもみらいプロデューサー。asobi基地代表。学生時代に福祉を学び、障がいをもった子どもたちと関わったり、ネパールの難民キャンプへのボランティアに参加。幅広く福祉を勉強しながらも、子どもに焦点を当てるようになり、独学で保育士資格を取得。卒業後は一般職で空間デザインの営業を経験した後、保育の現場へ。保育士2年目の時に、小竹めぐみに出会い「オトナノセナカ」の立ち上げを共にした後、2012年には「asobi基地」を創設し、運営している。

 

小竹めぐみ
フリーランス保育士。NPO法人オトナノセナカ代表理事。保育士として働きながら休みを使い世界各国で民家を巡る1人旅を重ねる。その経験を活かして行った講演では、初開催にして100人以上を集めた。幼稚園、保育園での現場で働きながら講演を重ね、「その次がやりたい」と思っていたタイミングで小笠原舞に出会い、2010年に「オトナノセナカ」を立ち上げ、運営している。

 

 

お二人ですが、出会ったきっかけは何ですか?


小笠原:出会いは共通の知り合いの紹介です。その頃は保育園で働いていて、子どもたちが「マンションの何階に住んでいるか」「塾がどこか」っていう会話をしていることに違和感を感じて。でも、それって社会の価値基準が子どもたちに投影されているだけだって思ったんです。自分の想いや見てきた世界を伝えたいけど、子どもたちもずっと保育園にいるわけではないし、社会に働きかけたい!と思うようになって。そんなときに「面白い保育士がいるよ!」と紹介してくれた相手が小竹でした。

小竹:しかも電話での紹介だったんですけど、私、直感がものすごく鋭いから「今、会わないと!!」と感じて、その場で会う約束をしたんです。普段から直感を大事にしているので「逃がさないぞ!」って(笑)実際に会って3時間くらい話して、「一緒に何かやろう」となりました。


二人になって、どんな活動がはじまったんですか?


小笠原:『オトナノセナカ』を立ち上げました。子どもは社会の鏡だから、まずは大人への働きかけとして始めたんです。保育士だけを対象に募集したら2人くらいしか集まらなかったんですけど、「子どもに関わる大人集まれー!」って範囲を広めたら少しずつ増えていって。 

小竹:そうそう、あの頃はFacebookも今みたいに普及していなかったからTwitterとかmixiで募集して。子ども関係の会社や塾に勤めている人、文科省の方など、幅広い人が集まったよね。何か目的があるわけではなく、何かしたい!という想いを持った人が多かったかな。 


 

110_ext_11_1.jpeg

小笠原舞(左) 小竹めぐみ(右)


会社を立ち上げるときには、どういう会社にしようという話になりましたか?
小竹:正直、そこは全然なかったですね。何をするかはどうでもよくて、こどもの世界と大人の社会を世界を繋いでいくことを大事にしたいと考えていました。 

小笠原:法人の種類は迷ったよね。でも、社会に対してチャレンジしていきたいと思ったので会社にしたのと、私たちが集めた情報の中で、自分たちらしいのが合同会社だと思ったので、今の法人格にしました。 


共同代表として「こどもみらい探求社」を運営しつつ、それぞれの活動もしているんですよね?

小竹:『オトナノセナカ』は、NPO法人化して私が代表理事をやっています。孤独を感じている大人がたくさんいると感じています。情報量が多すぎたり、忙しすぎて自分を見失ってしまうことが根元にある気がしています。
オトナノセナカは一見、家族支援のように見られていますが、対話をすることを通して「一度止まる時間」を色々な大人のひとに届けている団体なのです。 

小笠原:私は、任意団体で『asobi基地』を運営しています。特に東京は遊ぶところがないと思われがちですが、たくさんあるでしょ!と思っていて、家族で様々な場所で、遊びを体感してもらう機会を作っています。参加する家族向けにサンプリングをしてほしいと頼まれるようになったことで、マネタイズの可能性を感じたのも会社立ち上げのきっかけになりましたね。 


「こどもみらい探求社」では、どんな事業をしているんですか?

小竹:子どもや家族のためのコミュニティづくり、商品開発、人材育成、大きく分けてこの3つ。家族向けのおもちゃや教材、サービス、アプリ、空間づくりとか、保育園や家族向けのコンサルティング的な仕事が多いですね。 

小笠原:企業からの依頼だと、人材研修として「Child Creative Learning」という子どもに学ぶクリエイティブ研修をしたり、企業の社員さんの子育て支援や夫婦のパートナーシップづくりなどの提案もしています。自分たちが予想していない分野からの依頼もきたりして、子役オーディションやIT企業や銀行とコラボレーションしたこともあります。 


 

110_ext_11_2.jpeg

小笠原舞(左) 小竹めぐみ(右)


お二人が感じている問題や今取り組んでいる解決策は、どんなことですか?
小笠原:保育って、すごく可能性がある分野なのに、どうして保育園でしか働けないんだろうって思います。保育園だけでなく、洋服屋さんや本屋さんにいてもいいし、もっと保育士が働けるビジネスキャリアを作りたいですね。けど、パソコンが苦手だったりもするので、保育士がさらに外側の社会に出るための準備や経験を積める場所を作りたいなと考えているところです。 

小竹:私は、保育業界においての関係性ですね。自分と自分、大人と子ども、保育士同士、保育士と親御さん、いろんな関係性に対してです。自分のことを好きじゃないのに、目の前の子どもを愛そうとする人が多かったり、大人と子どもの関係性も「教える」「してあげる」ではなくて、子どもたちが生み出すことを手助けする関係性にしたいんです。 


自分を好きになれない人には、どんなことを伝えていますか?

小竹:自分ができないことに対して自己嫌悪になってしまう人が多いけど、そこって考えても変えられないことだと思うんです。子どもたちは、出来ないことと出来ることを支え合って生きているので、私たち大人も、そうありたいですよね、と伝えています。 
実際、私たちがいい例で、お互い出来ることと出来ないことが真逆なんです。 

小笠原:そうそう。小竹は講演会もしていたからプレゼンテーションとかも得意だけど、私は人前で話すことが実はもともと苦手でした。逆に私は社会人経験があるからパソコンとか営業が得意だけど、小竹は全くだったりして。最初は「なんでできないの!?」「だって、できないんだもん!」なんて言ってケンカしたこともあったんですけど、ない部分を補い合いながら、今は支え合っています。 


最後に、この記事を読んでいる若者へメッセージをお願いします。

小笠原:他の人に何を言われようと、自分の直感を信じて欲しい!心が動くものに対しては、迷いなくやり続けて欲しいと思います! 

小竹:「あなたは、いつでも自由だよ。あなたはこんなに素敵だよ。」って声を大きくして言いたい。こうしなきゃいけないっていう概念にとらわれる必要はなくて、自分は自由でなんでもできるし、一人一人にいろんな可能性があるから、その可能性を信じて人生を生きて欲しいです! 


 

110_ext_11_3.jpeg

小笠原舞(左) 小竹めぐみ(右)

pagetop.gif